英語が話せるようになれば、海外の人と普通にコミュニケーションできる。
昔の私は、なんとなくそんなイメージを持っていました。
ところが、実際に仕事で海外の人と英語を使うようになると、そう簡単な話ではありません。
むしろ、
「英語は分かる。でも、この人が何を言っているのか分からない」
ということが、普通にあります。
これ、子どもの英語教育を考えるうえでも、意外と大事なことなんじゃないかなと思っています。
インド人のインフラエンジニアと電話したときのこと
私はシステムエンジニアとして仕事をしてきました。
以前、インド人のインフラエンジニアと電話で、ネットワークのルーティング設定について話したことがあります。
こちらもエンジニアですから、技術的な話は分かります。
ルーティングも分かる。
ネットワークの設定も分かる。
相手が何について話しているのかも分かる。
ところが……
肝心の英語が、何を言っているのかさっぱり分からない(笑)。
「え?」
「今なんて言った?」
となるわけです。
英単語が分からないわけではありません。
技術用語が分からないわけでもありません。
それでも聞き取れない。
これは、かなり衝撃的でした。
シンガポールのエンジニアも、半分くらいしか聞き取れない
そして、これはインド人だけの話ではありません。
シンガポールのエンジニアと英語で話したときも、半分くらいしか聞き取れないことがありました。
海外の人と仕事をしていると、こういうことは決して珍しくありません。
アメリカ人。
イギリス人。
シンガポール人。
インド人。
フィリピン人。
それぞれ、発音やアクセント、話すスピード、表現の仕方が違います。
もちろん個人差はありますが、
「英語」と一言で言っても、実際にはいろいろな英語がある。
仕事をするようになって、私は身をもって実感しました。
「きれいな英語」だけを聞いていても、実戦では困る
英語教材を聞いていると、とても聞き取りやすい英語が流れてきます。
発音もきれい。
話すスピードもちょうどいい。
文法もきれい。
もちろん、英語を学ぶうえでは非常に大切なことです。
でも、実際の世界ではそうとは限りません。
相手が早口かもしれない。
独特のアクセントがあるかもしれない。
英語が母語ではないかもしれない。
こちらが聞き返さなければならないこともある。
逆に、こちらの英語が伝わらないこともある。
つまり、英語を使ったコミュニケーションでは、
「正しい英語を聞く」だけではなく、「いろいろな英語に慣れる」ことも大切なんじゃないか。
私はそう思っています。
だからこそ、子どものうちから「いろんな英語」に触れてほしい
これって、子どもの英語教育にも通じると思うんです。
もちろん、子どものうちは正しい発音や基本的な英語を身につけることも大切です。
でも、それだけではなく、
「外国の人と英語で話すことに慣れる」
という経験も、同じくらい大切なのではないでしょうか。
例えば、
「先生が何を言っているか分からない!」
となったとき。
そこで、
「英語が難しいからダメだ」
と考えるのではなく、
「もう一回言ってください」
「ゆっくり話してください」
と伝えてみる。
あるいは、相手の言っていることを想像して、
「こういう意味ですか?」
と聞いてみる。
こういう経験を子どもの頃からしておけば、英語に対する心理的なハードルも下がっていくのではないかと思います。
英語は「勉強」だけじゃなく、「人と話すもの」
私は、自分自身もオンライン英会話を利用したことがあります。
Preplyのようなサービスを使ったこともあります。
もちろん、英語を勉強するという意味では、とても役に立ちます。
でも、実際に人と話してみると、教材とは全然違います。
途中で聞き取れなくなったり。
言いたい単語が出てこなかったり。
相手の発音に戸惑ったり。
「Sorry?」
と聞き返されたり。
逆に、
「Sorry, could you say that again?」
と自分が聞き返したり。
でも、私はこういう経験こそ大切だと思っています。
英語を勉強するだけではなく、英語を使って人とコミュニケーションする。
その経験です。
AIにはない「人間と話す」という経験
最近はAIを使った英語学習もかなり進化しています。
これは非常に便利です。
単語の練習をしたり、会話の練習をしたり、間違いを指摘してもらったり。
これからの英語学習では、AIも重要な存在になっていくと思います。
ただ、実際に海外の人と仕事をしてきた私からすると、
「人間と話す経験」もやっぱり大事だな
と思います。
人間は、毎回同じ話し方をするわけではありません。
話すスピードも違う。
発音も違う。
表現も違う。
時には、こちらの話を聞き返してきます。
そして、こちらも聞き返します。
そうやって、
「なんとか伝える」
「なんとか理解する」
という経験を積んでいく。
これは、AIとの練習とはまた違った英語力につながると思います。
そこで、親子でオンライン英会話という選択肢
そんなことを考えるようになってから、
「こういう経験は、子どものうちからあってもいいんじゃないかな」
と思うようになりました。
そこで選択肢の一つになるのが、オンライン英会話です。
例えば、ネイティブキャンプ。
ネイティブキャンプには、世界各国の講師が在籍しています。
つまり、必ずしも「ネイティブの先生とだけ話す」という使い方をする必要はありません。
いろいろな国の先生と話してみる。
いろいろな英語を聞いてみる。
そして、実際に英語でコミュニケーションしてみる。
こういう経験を、子どもの頃から積んでおく。
私は、それは結構意味のあることだと思っています。
「先生の英語が聞き取れない」も、経験になる
例えば、子どもがレッスンを受けて、
「先生が何言ってるか分からない!」
と言ったとします。
親としては、
「もっと分かりやすく話してくれる先生がいいんじゃない?」
と思うかもしれません。
もちろん、それも一つの考え方です。
でも、私は少し違う見方もできると思っています。
「分からない英語を聞いた」ということ自体が、経験になる。
実際の海外生活や仕事では、そんな場面が普通にあります。
私自身、インド人のエンジニアとの電話で経験しました(笑)。
だったら、子どものうちから、
「分からないときは聞き返せばいい」
「もう一度言ってもらえばいい」
「なんとか伝えてみればいい」
という経験をしておく。
これは将来、海外の人と話すときに、きっと役に立つと思います。
親子で英語を話してみる
そして、せっかくなら子どもだけではなく、親も一緒に英語を使ってみるのも面白いと思います。
「今日はどこの国の先生かな?」
なんて話しながら、親子で英会話を始めてみる。
子どもが英語で話しているのを横で見て、
「おお、ちゃんと話してるじゃん」
なんて思ったり。
逆に、親のほうが全然話せなかったり(笑)。
それでもいいんじゃないでしょうか。
英語を「学校の勉強」にしてしまうのではなく、
「外国の人と話すための道具」
として身近に感じられるようになれば、それだけでも大きいと思います。
私が子どもに身につけてほしいのは「完璧な英語」ではない
私自身、仕事で海外の人と英語を使ってきて思うのは、
完璧な英語を話す必要はない
ということです。
もちろん、正しい英語を身につけることは大切です。
でも、それ以上に、
「分からなかったら聞き返す」
「知らない単語でも別の言葉で説明してみる」
「相手の英語が聞き取りにくくても、あきらめない」
「自分の英語が伝わらなくても、もう一度やってみる」
そういう力のほうが、実際のコミュニケーションでは大切な場面もあります。
そして、その力は、
実際に人と話さないと身につきにくい。
だから私は、子どもの英語教育を考えるなら、「英語をどれだけ勉強したか」だけではなく、
「英語を使って、どれだけ人とコミュニケーションしたか」
という経験も大切にしたいと思っています。
まずは気軽に試してみる
オンライン英会話なら、わざわざ英会話教室に通わなくても、自宅で始めることができます。
ネイティブキャンプでは、子ども向けのオンライン英会話も用意されています。
まずは親子で一度試してみて、
「思ったより話せるじゃん」
なのか、
「全然聞き取れない(笑)」
なのか。
それを体験してみるだけでもいいと思います。
そして、もし子どもが、
「また先生と話したい!」
と言い出したら。
それは結構、いいスタートなんじゃないでしょうか。
英語は、テストのためだけに勉強するものではありません。
いつか世界中の人と話すためのもの。
私自身、仕事で海外の人と英語を使ってきたからこそ、
子どものうちから、いろいろな国の人と英語で話す経験をしておく。
それは、これからの時代の一つの「実践的な英語力」になるんじゃないかな、と思っています。
